今日はパソコンモニターのお話です。
僕は自宅のパソコンでは4K解像度のモニターを使っていて、4KとフルHDを比較した場合、4Kの方が文字や画像の表示が圧倒的にキレイだし、表示領域も広いので凄く作業がしやすくなります。
ただその一方で、4KだとWindows側の表示倍率を拡大する必要があるので、ソフトによっては印刷や表示でバグやズレが生じてしまいます。これが結構問題になることが多いんです。
ということで、今回は4KとフルHDの間の解像度であるWQHDのモニターを職場で導入してみたので、使用感などをご紹介しようと思います!
4Kの問題点:Windowsの表示倍率を変えると印刷がバグる
まず4Kモニターを使う場合に問題になるのがWindowsの表示倍率設定です。
普通4K27インチや32インチのモニターを使う場合、100%表示のままだとシステムの表示などが非常に小さくなってしまうので、Windowsの設定で150%~250%くらいに拡大して表示することが一般的です。
僕も実際自宅の4K27インチ環境では150%、ノートパソコンの4K15インチでは225%に拡大表示しています。
この設定をすると文字は滑らかになるし、ディスプレイも見やすくなって非常に良いのですが、「Windowsで拡大表示をするソフトによってはバグる」という問題が発生します。
特に顕著なのがExcelでの印刷です。
例えば表示倍率100%の設定で作ったエクセルファイルを、倍率200%の設定環境で印刷しようとすると、100%では収まっていた表がハミ出して2ページに渡って印刷されてしまうんです。(紙に印刷する場合だけじゃなく、PDFに書き出す場合などでも同様)
自分で1から作って自分だけ使うファイルならいくらでも対処できるんですが、他の人と共有したり、また役所からダウンロードしたエクセルファイルを使うこともあるんで本当に困るんですよね。
この解決方法は、今のところ印刷の度にWindowsの設定を100%に戻すしかありません。あまり現実的では無いですよね。
そのため4Kモニタは仕事で使うには少し快適性が失われる部分があるんです。
WQHDであれば表示倍率100%で使える
そこで活躍するのがWQHDという解像度です。
- フルHD…1,920×1,080
- WQHD…2,560×1,440
- 4K…3,840×2,160
WQHDは、4KとフルHDの間の解像度です。(※実際はフルHDに近い解像度)
このWQHDのポイントは、フルHDと同じようにWindowsの拡大表示を100%のままで使用することができること!
- フルHDより高精細で、作業領域も広くなる
- 拡大表示しないので、4Kのようなバグが発生しない
- 4Kモニターより安い
という、イイトコドリの解像度なわけです。仕事で使うにはうってつけですね!
実際にWQHDのモニターを買ってみた!
こりゃ良いじゃないか!ということで、会社で使う用に、WQHD 27インチの安いモニターを2台購入してみました。PHILIPSの「27E1N5500E」と、ジャパンネクストの「JN-IPS27WQHDR」です。どちらも2~3万程度。
値段の割にどちらもVESAマウントに対応しており非常にコスパの良いディスプレイだと思います。
実際に使ってみると良いことだらけ!
というわけで実際に使ってみました。(この写真はPHILIPSのモニターで、自分のノートPCをUSB-C→HDMIのケーブルで繋いで使用しています。)
まずフルHDより表示領域が広いので、仕事の効率が確実に上がります。
一番わかり易いのがこれまたExcelで、今までだと縦や横にスクロールしないと表示されなかった部分が、一つの画面に表示されるので非常に効率が上がります。(ExcelだとフルHDだと最初の状態で26列、WQHDだと31列表示されます。)
また、ウィンドウを左右に並べて表示するような際にも表示領域が広いおかげで凄く使いやすいです。
一方で100%表示でも全く困ることがないサイズ感覚なので、上記のように印刷がズレる問題もクリアできます。
仕事においては、実用面での困りごとが全くない。これが非常に重要なポイントなんです。
ただし4Kと比べると荒い。
ただ、WQHDは「表示領域が広い」というメリットは大きいのですが、100%表示で使える解像度ですので、当然ながら4Kほどの「精細さ」はありません。
Windowsの設定で100%表示している場合、システムフォントなどは全く高精細にはなりませんし、画像もフルHDとの違いはあまり感じられないでしょう。
なので、WQHDの目的はあくまでも「仕事に支障をきたさない範囲で表示領域が広い」ということであって、高精細さを求める場合はやっぱり4Kを選んだ方が良いと思います。
液晶の性能的にはJapannextの方が良かった
それで、今回たまたま2つの違うモニターを購入したので、同じWQHDのモニター2つの比較もしておきましょう。
結論から書くと、性能的にはJapannextのモニターの方が良かったです。
- PHILIPSのモニターは見る角度によって明るさが変わってしまうため、画面の四隅が暗く見えてしまう
- JapannextはHDRに対応している(ただし仕事でHDRが必要になることは無い)
- そもそもJapannextの方が安い
操作性などの細かい違いはあるものの、以上の3点から間違いなくJapannextの方が良いと感じました。次に買うWQHDモニターはまたJapannextにしようと思っています。
まとめ
ということで、会社のモニターをWQHDに変更したら凄く良かったという話でした。
やはり、Windowsで4Kモニターを使う場合、表示倍率問題のせいで業務には完全対応しきれていない部分が多いので、仕事では使いづらいのが現状です。
一方WQHDは表示倍率問題がクリアできるので、非常に良い選択肢のように思います。
コメント