スーツは着ているうちに、少しずつヨレたりシワが入ったりしてしまいます。着ている当人は気づかなくても、少し離れた場所から見るとハッキリと分かってしまうことも多いです。
僕は以前のスラックスの手入れにズボンプレッサーを使っています。
しかしスーツのジャケットはほとんどお手入れをしていませんでした。
そこで色々調べた結果、T-fal(ティファール)のスチーマーを購入したのでご紹介します。
スチーマー
スチーマーとは、高温の蒸気で衣類を整えるという家電です。
「スチームが出るアイロン」のようにプレスするアイテムとは異なり、スチームの力だけで衣類を手入れします。なのでアイロン台を使わずハンガーに掛けたまま使えるお手軽さを兼ね備えています。
T-fal アクセススチーム
今回購入したのはT-falのスチーマーの中で一番ベーシックな機種である「アクセススチーム」(型番:DT8110J0)です。
性能は僕の用途では十分だったので、高いモデルではなくこれを選びました。
仕様
仕様は以下の通りです。
かけ面 | セラミック |
---|---|
定格消費電力 (W) | 1,200 |
本体サイズ 幅×長さ×高さ (cm) | 13.0×14.1×28.3 |
本体重量 (g) | 約1,220(水タンクが空の時) |
コードの長さ (m) | 約3.0 |
ホースの長さ (m) | – |
水タンク容量 (ml) | 185 |
ジェットスチームトリガー | – |
通常スチーム (平均/分) | 18g |
立ち上がり時間 (秒) | 40 |
連続運転時間 (分) | 約10分(ターボモード時) |
付属品 | ヘッドカバー、ブラシ、ドアフック |
生産国 | 中国 |
消費電力は1200Wなので結構大きく、普通のアイロンよりちょっと弱い程度です。
タンク容量は185ml。スーツのジャケット約2回分って感じです。丁寧にやると1着半ってとこですね。
外観
それでは実際の製品外観です。
サイズは結構大きいです。高さは28.3cm。30cm定規を思い浮かべてもらえばイメージできるかと思います。
表面のスチームが出る部分はセラミックです。
電源はヘッド後部に。操作としては、電源のON/OFFと強弱(デリケート/ターボ)しかないので至ってシンプルです。
タンクは後ろのストッパーを操作して取り外します。
ここに水を注いで使います。
蒸気を出すにはトリガーを引きます。
トリガーを引いている状態でその下のスイッチを下げれば蒸気が出たままの状態で固定できます。
同梱品
同梱品は、ヘッドにつけるアタッチメントが2つ。シルクやカシミヤのように毛足の長い衣類に使用すると良いそうです。(僕はスーツのジャケットがメインなので使うことはありません。)
それからドアの上部に引っ掛けてハンガーを取り付けるためのフックも付属。
このように、ドアの上部にハンガーを掛けて使うことが出来ます。これは良いアイディアで、使う人の背の高さに関係なく使うことが出来ます。
使い方
それでは使い方を見ていきます。
水を入れてから電源スイッチを押すと、電源ボタンが点滅します。約40秒待つと点滅が終わって使えるようになります。
トリガーを引くとボコボコと音がしながら蒸気が出ます。
ハンガーに吊るした状態で、片手で生地を引っ張りながらスチームを当てます。
スチーマーと反対の手で引っ張りながら、スチームを掛けます。
襟のところは後ろから当てて立体感を出したり。
背中にも。
場所によっては裏地側からスチームを掛ければ、裏地のシワも取れます。裏地のシワって結構表側に出てきたりするので、一緒に取っておきましょう。
基本的な使い方としてはこれだけです。凄く簡単。全体的にスチームをかければ出来上がりです!
結果
気になるのはスチーマーがどれくらい効果あるのか?ということだと思うので、ビフォーアフターを撮ってみました。
外観
まずビフォーから。持ってるスーツの中でも一番古くてくたびれた1着なので、かなりヨレヨレです。
続いてアフター。
購入したときのようにパリッパリになったり型が戻ってくるようなことはないんですが、細かいシワやクタっとした大きい波はかなり消えました!
特に分かりやすいのが肘の関節部分や、背中のシワですね。
アフターの写真はスチーム掛けした直後の写真なのでまだ湿っている状態ですが、時間が経って乾けばもう少しシャンとします。個人的には満足できる仕上がりです。
臭い
そしてもう1つ気になるのが臭いです。
消臭効果は十分に感じることが出来ます。しかし、完全に消えたとは言えないのが実際のところですね。
具体的に言うと、スーツって体温が上がったときに染み付いた臭いが出てくることがあるんですが、あれが完全には消えてはいません。(だいぶ弱くなっていますが。)
原理的には衣類に付着した汗やタバコなどの臭いは高温で飛ばすことが出来るので、スチームをしっかり当ててやれば消えるはずなんです。なのでもしかしたら僕のジャケットは奥深くに臭いの素が染み込みすぎていたのかもしれません。
こまめにスチーム掛けしていれば付着した臭いも徐々に弱くなっていくと思うので、しばらくの間重点的に使ってまた効果を確かめたいと思います。
使用上の注意点
続いて実際に使用して気付いた注意点です。
火傷に注意
まず最大の注意点が、火傷です。
ハンガーに掛けて衣類を下に引っ張りながらスチームを当てるという使い方が基本になりますが、細かい部分に掛けようと思うとついつい蒸気の当たる部分の近くを持ちたくなってしまいます。
しかしそうすると確実に火傷してしまうので、「ついつい近くを持つ」という行為には十分注意する必要があります。
それから蒸気は上昇するという特性もあるので、スチーマーが当たるより上の部分を持つ場合も注意が必要です。
火傷には十分に注意して使用してください。どんなに便利な道具も使い方を誤っては危険です。
引っ張った時にシワになる部分に注意
あと、綺麗に仕上げるためには服を引っ張ったときに出来るシワにも注意が必要です。
だいたいの場所は引っ張っていればシワが伸びるんですが、僕のスーツだと肩の部分などは袖を引っ張ると逆にシワが入ってしまうことがあります。
その状態でスチームを当てるとそのまま変なシワがつくことがあるので、スチームを当てる前に軽く引っ張ってみて確認したほうが良いですね。
感想
それでは、アクセススチームを使っての感想です。
思ったより大きい
届いて最初に感じたのが、「思ったより大きい!」ということです。ちょっとした家電感があって、収納もそこそこ場所を取ります。
実は「アクセススチームポケット」という小型の製品もあってそっちと悩んだんですが、コンパクトだと蒸気量が少ないので、コンパクトさより性能を重視して結局こっちを選びました。
どちらを選ぶにしても、購入前にサイズを確認しておくことをおすすめします。
一方で、重さは気になりませんでした。
効果と手軽さのバランスがよい
例えばワイシャツをパリッと仕上げたい場合、このスチーマーでは力不足です。アイロンでしっかりプレスしないとどうしてもパリパリの仕上がりにはなりません。
なんですけど、ジャケットのように、アイロンがけが出来ないものに使えるという点で凄く価値があると思うんです。ジャケットも何度もクリーニングに出すと生地が傷んでしまいますから、家庭で優しくケアできるというのは非常にメリットがあると思います。
またアイロン台をセットする必要もなく、立ったままサッと使えるという点で言えば非常に使いやすくて良いです。
どれだけ性能の高い製品でも、使い方が難しかったり準備・片付けが大変だと凄く億劫です。そういう手軽さと性能のバランスの良さが魅力の製品だと感じました。
まとめ
ということで、T-falの「アクセススチーム」の使用感を書いてみました。
本来アイロン1台があれば色々な衣類に対応できるのかもしれませんが、いちいち当て布をしたり温度管理をしたりするのはかなり億劫です。
なので僕自身は適材適所で道具を買いそろえ、結果的に
- ワイシャツ → アイロン
- スラックス → ズボンプレッサー
- ジャケット → スチーマー
こんな感じで使い分けするようになりました。お陰で日々の生活で感じるストレスや手間を大きく低減できたように思います。
決して万人受けするアイテムではないと思いますが、もし日々使っているジャケットのシワや臭いが気になっているなら、使ってみる価値は十分にあると思いますよ!
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