会社の事務所のデスク配置的に、僕の席がエアコンの送風口から非常に遠いため、寒さに耐えきれず灯油ファンヒーターを買いました。
これが思ったよりなかなか良かったのでレビューを書いておきます!
購入に至ったきっかけ
数年前に席替えをして以来、自分の席がエアコンの送風口からめちゃくちゃ遠いんです。
そのせいでエアコンを使っていても足元が凄く冷えるし、冬場になると毎年寒くて肩こりが酷い。ましてや今冬は部屋の数カ所をずっと少し開けている状況なので、例年以上の寒さを感じてしまっていました。
サーキュレーターを使った空気の撹拌など色々試してはみたんですが、結局エアコンだけではパワー不足という結論に至りまして、じゃ「エアコンと反対側から温めちゃおう」ってわけで灯油ファンヒーターを購入しました。
ダイニチ「FW-72DX4」の特徴
事務所に置くので、対応畳数が広くないといけません。
ということで、選んだのがダイニチの「家庭用石油ファンヒーター FW-72DX4」です。
ダイニチの製品としては中級クラスですが、かなり細かい部分まで気の利いた作りになっています。
広い部屋にも対応
まずこのFW-72DX4は「家庭用」ではありますが、7.2kWという大パワーで、かなりの広さの部屋に対応します。
- 木造:19畳
- 鉄筋:25畳
19畳というと、だいたい7m×5mの広さなので、ほとんどの一般家庭から、小さい事務所まで対応できると思います。
エアコンと併用することを考えるとスペックオーバーにも見えますが、今年は換気のため例年以上に室温が下がりやすいので、能力には余裕を持たせた機種を購入しました。
タンク容量が大きい
それからタンク容量が大きい点も非常によいです。9リットルです。
とにかく給油回数は少ない方が良いので、タンク容量は非常に重要だと思います。この9リットルというのは、灯油ポリタンクは18リットルですから、ちょうど2回分満タンにできる量になります。これも2回で使い切れるので便利!
灯油の残量が表示される
細かい点になりますが、フロントのパネルに灯油の残量が表示されるのも非常に使いやすくて良いです。
「そろそろ給油に行かなきゃ」もしくは「灯油を買いに行かなきゃ」っていう心構えが出来るので、いざというときに焦らずに済みます。本当に寒い日だと灯油を入れるだけでも大変な作業ですからね。
他メーカーだと残量表示ができる機種って意外と少ないんですけど、もっと標準搭載して欲しい機能だと思いました。
燃費について
続いて、実際に使用して分かった燃費について書いてみます。
うちの会社での参考例
うちの会社で実際に使ってみて、それを基に1ヶ月の燃料代を計算してみました。条件としては、以下のとおり。
- 広島県
- 鉄筋40畳の事務所
- 一日の使用時間は8時間
- エアコンと併用
- ヒーターの設定温度は20℃
- 常にエコモード
この条件で実際に使ってみると、「13日間で灯油約27リットルの消費」でした。つまり1日約2リットルです。
今冬は18リットルが1,600円前後だと思う(参考灯油価格サイト)ので、それを基に計算すると、以下のようになります。
- 1ヶ月30日×8時間の場合 … 1ヶ月約5,300円
- 1ヶ月22日×8時間の場合 … 1ヶ月約3,900円
- 1ヶ月30日×24時間の場合 … 1ヶ月約16,000円
※40畳鉄筋、エアコン併用、かつ広島県での参考値です。
購入前に予想していたよりも安かったので助かりました。やはりエアコンとの併用が効いている様子。
因みに1日に2リットルなので、18リットルのポリタンクが9日で空になるペースです。
最大値と最小値
もう少し別の条件も考えてみます。
仕様表を見てみると、一時間あたりの燃料消費量は、0.146~0.700L/hとなっています。うちの会社を計算すると、時間あたり0.250リットルなのでかなり低消費のようです。やはりエアコン併用が大きいようですね。
では、仕様表から、最大と最小だった場合にどのくらいの金額になるのかも計算してみました。1日8時間、月22日で計算しています。
- 最大:0.7L/hだった場合 … 1ヶ月約10,950円
- 最小:0.146L/hだった場合 … 1ヶ月約約2,300円
となります。
もちろん常にフルパワーということもなかなか無いと思いますが、寒い地域だと1日8時間×22日で最大約11,000円になるよ、ということですね。
因みにフルパワーで毎日24時間つけっぱなしだと、1ヶ月で約45,000円になります。「寒い地域では冬の燃料費のために一年間働く」なんて言葉がありますが、本当にそんな数字になってしまいますね…。
使ってみての感想!
それでは最後に感想です!
凄く暖かくなった
本来の目的である室温対策、これは本当に快適になりました!
今まで特に午前中が寒くてコートを着て仕事しようかと思うほどだったんですが、そういう苦行のような環境から開放されました。
なぜ今までこれを導入しなかったんだと後悔するほどに環境が劇的に改善されました。悩んでいる間に買っておけば良かったです…!
消火時のニオイが少ない
消火時のニオイを抑える「パワフル秒速消臭システム」というのが搭載されているのですが、たしかに消火時のニオイは少なめです。
もちろんニオイがまったくしないということはありませんが、不快感はかなり少ないと思います。狭い空間であのニオイが充満すると結構厳しいときもあるので、抑える工夫がされているのは嬉しいですね。
液晶パネルが良い
それから特徴でも書きましたが、パネルに灯油の残量が表示されるは非常に良いです。
もうこれだけでこの機種にしてよかったと思えるほど!パネル自体にはバックライト機能もあって、暗い場所でも見えやすいので、非常によくできていると思います。
ecoモードは低燃費だけど音がうるさい
1点気になったこととして、ecoモード時の音があります。
エアコン併用なのでecoモードを使っているのですが、ecoモードは室温が設定温度より高くなると自動的に消火し、また下がってくると点火するシステムです。
そのため消火・点灯を繰り返す度に「ガチャン」と音がします。
僕は事務所で使っているので別に問題はありませんが、もし自室で映画など観てるときに鳴ると気になっちゃうかな、と思いますね。そういう場合は最初から設定温度を低めにしておいて、通常モードで使うのもアリかもしれません。
まとめ
ということで、以上ダイニチの灯油ファンヒーター「FW-72DX4」についてのレビューでした。
今まで安いファンヒーターしか使ったことがなくてダイニチの製品は初めて購入したんですが、思った以上に細かい部分にまで気が利いていて、凄く使いやすい製品だと感じました。
決して安い製品では無いですが、灯油ファンヒーターは比較的空気も乾燥しづらいし、ウイルス除去効果もあるようなので、昨今の事情に非常に合っていると思います。
エアコンとの併用すれば給油回数も少なくて済むので、もしもう少し暖かい環境にしたい場合の選択肢にしても良いのではないかと思います!
※現在品薄が続いているようです。
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