シートの染み汚れに!2万円台「プロフェッショナルスポットクリーナー3624」徹底レビュー!

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車のシートに染み込んだ汗、食べかす、タバコのヤニ、染み!

そういう奥に入り込んだ汚れを掃除できる「カーペットクリーナー」という製品をご存知でしょうか?

これまで販売されていたものとしてはケルヒャーの業務用「カーペットリンスクリーナー」というものがあるんですが、その名の通り業務用なので大きくて高いため、なかなか手が出ません。(実売8万円以上!)

そんな中、アメリカのメーカー製、2万円台で買える一般家庭用カーペットクリーナー「Bissell プロフェッショナルスポットクリーナー3624」を発見!
早速購入したので今日は徹底的にレビューしていきます!

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カーペットクリーナーとは?

今回は主に車のシートや布製のイスのように厚みのある布地の場合、汗や飲み物などの汚れが内部に入り込んでしまう問題があります。

こういう汚れって頑固だし、日にちが経つと臭いの原因になります。特に車に充満する臭いは酔いやすさに繋がってしまいます。

臭いの原因は布製品に染み込んだ汚れ

本来洗濯機やクリーニングでジャバジャバ洗ってもらえたら良いんですが、当然出来ませんし、ご家庭で表面だけ濡らして拭いても綺麗にならないので厄介。

こういう内部の汚れを取ろう!というのがカーペットクリーナーです。

カーペットクリーナーの仕組み

発想としては、洗剤でシートを濡らして、汚れと一緒に吸い出す!です。

イメージとしてはこんな感じ。
カーペットクリーナーの原理
クリーナーのヘッド部分には噴射口と吸引口が付いていて、

①汚れに洗浄剤を吹き付けて汚れを浮かせる!
②洗浄液と汚れを一緒に吸い取る!

という仕組みになっています。

これなら拭き掃除では取り切れなかった内部の汚れまで除去することが可能ですね。

Bissell プロフェッショナルスポットクリーナー3624

長らくカーペットクリーナーといえばケルヒャーの業務用が主流だったのですが、これがなかなかの金額だし、サイズも大きいんです。

そこで今回僕が購入したのが「Bissell(ビッセル)」というメーカーの一般家庭用のプロフェッショナルスポットクリーナー3624」です。

このような外観。
カーペットクリーナー3624
実測値で奥行き360mm×幅270×高さ350mm。ケルヒャーよりそれぞれ20~30%ほどコンパクトです。

ヘッドは大きいタイプと小さいタイプの2つ。
カーペットクリーナー3624のヘッド
ヘッド幅は大きい方が約14.5cm、小さい方が7cmです。

ヘッドの下面。
カーペットクリーナー3624のヘッド
噴射口、ブラシ、吸引口とが1セットになっています。

本体には洗浄液用と、汚水用の2つのタンクがあります。

本体後ろ側が洗浄液のタンク。
カーペットクリーナー3624洗浄タンク
3㍑弱入ります。僕は給湯器の温水を入れました。

前面は汚水タンク。
カーペットクリーナー3624汚水タンク

黒っぽい取っ手を後ろ側までグッと回すと蓋が取れて、排水できます。取っ手を回す時にちょっと当たる箇所があるんですが、グッと押し込めば後ろまで回ります。
カーペットクリーナー3624の排水タンクの蓋を開ける
こちらも3㍑弱入ります。

本体の構造は至って単純で、

・本体横の電源ボタンを押せばスイッチON。
カーペットクリーナー3624の電源ボタン

・ホースに付いているトリガーを引けば洗浄水が出る。

・ヘッドを押し付ければ水を吸う。
カーペットクリーナー3624の吸引時

これだけ。誰でも使える簡単さです。

付属品

他に付属品は、説明書。ただし全て英語です。
カーペットクリーナー3624の説明書はすべて英語

そして洗剤。
カーペットクリーナー3624に付属の洗剤
洗剤は「3㍑に対して60ml入れろ」って記載があるんですけど、それだとちょっと入れ過ぎかなと思いました。
個人的には、Bissellのタンクいっぱいの水(3㍑弱)に対してキャップ1~1.5杯分の洗剤って感じかなと。
記載の通り入れると泡がなかなか引かないので洗浄が大変でした。

ただ匂いが強いんで、市販の中性洗剤で代用するほうが良いんじゃないかなぁと思います。基本的には界面活性剤が入っていればどの洗剤も効果は似たようなもんだと思いますしね。

電源はアース端子があるタイプなので注意!

カーペットクリーナー3624のコンセントは3プラグ

1点注意なのが、このカーペットクリーナーはアメリカ製なので、電源がアース付きの3ピンタイプだということです。

普通のご家庭ではアース付きのコンセントなんて無いと思うので、3ピン→2ピンの変換プラグが必要です。

こういうやつですね。多分ホームセンターや電気屋さんでも売ってると思います。これが無いと使用できませんので忘れずに用意して下さいね。

実際に使ってみる!

それでは実際に使ってみたところを動画に撮ったので、まずはそちらをご覧ください!

使い方

では改めて文章で使い方を解説します。

使い方はとても簡単で、トリガーを引けばノズルから洗浄液が噴射されるので、シートに噴射しながら同時に吸引を掛けます。
カーペットクリーナー3624の吸引時

そうするとシートが濡れるので、今度は同じ部分に(洗浄液を噴射せずに)吸引だけを掛けます。

基本的には以上のように、

  1. 洗浄液を噴射しながら吸引
  2. 洗浄液を噴射せずに水分を吸引

この2工程を繰り返すだけですね。

このときあまりにも汚れが酷いようなら、1の作業を何度も、それこそシートがビショビショになるほど繰り返して、最後にしっかり吸引すれば良いでしょう。
当然ですが、濡らせば濡らすほど洗浄剤がシートの奥に入っていき、より深い部分の汚れまで吸い取ることができます。

ただし僕の場合、1の洗浄液が濃すぎて洗剤が残ってしまったので、タンクに水だけを入れて洗浄し直しました。
結局、「洗剤で洗浄」→「水で洗浄」→「吸引のみ」という3工程になってしまい、2時間以上かかってしまいました。そういう意味でも洗剤は濃すぎない方が良いですね。

汚れの取れ具合

それでは、会社の人に染みが付きまくった車を半日借りることが出来たので、清掃してみました。そのBefore Afterをご覧ください!

Before
カーペットクリーナー3624の使用前

After
カーペットクリーナー3624の使用後

どうでしょう!完全に染みが消えています!!
Afterの方はまだ完全に乾いてない状態でしか撮れなかったので色が少し濃く写っていますが、全体に目立つように付いた染みが完全に取れているのが分かると思います!

タンクにはこんな汚れが溜まっていました。
カーペットクリーナー3624の汚れ
泥水!

因みになんですが、僕は最初に自分の車のシートでも試してみたんですが、タンクの汚れは凄まじいことになっていました。

こちら!!
カーペットクリーナー3624の汚水
もっと泥水!!

借りた車も僕の車もまったく誇張は無し。全て真実の写真です。僕の車は禁煙車なのにこれですからね…。

このペットボトル、暫く放置してたら下に泥が沈殿するんで、かなり細かい砂やらが溜まってたんだと思います。
ちょっとした食べカスや車外から入ってきた細かいホコリ、チリ。それらが長年の汗やなんやでシートに染み付いていたのでしょうね。ビックリだよほんとに…。

使ってみての気づき

では、衝撃の結果をご覧いただきましたので、ここからは使ってみての気づきを幾つか列挙してみようと思います。

性能は十分に高い

効果はご覧いただいた通りですが、性能は十分でした。

正直よく知らないブランドの一般家庭用だったので、「そこまでの洗浄力が無かったらどうしよう」と不安があったのですが、この不安は良い意味で裏切られました。凄い性能!

今回は車のシートで試していますが、今後は事務所のイス、ベッドのマットレス、布製ソファなど、洗濯機で洗えないようなもので試してみようと思っています!

電源コードが長くて使いやすい

電源コードが短いと使いづらいのですが、これは十分な長さがあるので使いやすいです。
延長コードが必要かなと思ってましたが、一般的な使用であれば足りると思います。

一方ホースの長さはそこそこで、例えば助手席側から運転席を作業しようと思うと届きません。なので本体を助手席の上に乗せて作業しました。
一般家庭用というだけあって本体が軽いので、本体を動かしながらの作業は苦になりませんでした。(ただしシートに本体を置くときは吸排気口を塞がないように注意が必要です。)

シートはすぐには乾かない

ただ、実用面で一番ネックになるのは、洗浄後のシートは湿っているという点です。

僕がかなりしっかり目にシートを濡らしたのもありますが、洗浄後に日陰に置いて窓全開で放置したんですが、3時間経ってもまだシットリと湿っていました。もしすぐに車を使う用事がある場合、新聞紙やタオルを敷いて乗る方が良いと思います。

冬場だと更に時間が掛かるでしょうね。

アメリカからの並行輸入品である

そしてもう一つ気になるのが、このBissellというメーカーがアメリカのメーカーで、まだこの製品が日本国内で正規販売されていないということです。

一応日本語対応公式サイトもありますが、この製品は掲載されていません。

BISSELL Japan
BISSELL Japan

なので、まず到着までに時間が掛かります。僕の場合Amazonで注文して到着までに10日ほど掛かりました。
また、Amazonでクレジットカード払いでしたが、荷物の到着時に取扱手数料という名で1,340円支払いました。

そしてもう1つ気になるのが、日本国内に代理店がないことです。なのでもし部品が壊れた場合に困るなぁと。

まぁ少々のことは直して使えば良いやと思ってるんですが、モーター部分なんかが壊れた場合は直しようがありません。
この辺りがAmazonの取扱業者で対応できるのかは不明なので、出来れば国内正規で取扱が始まれば良いなぁと思っています。

ケルヒャーとの違い

では最後に、皆さんが気になるであろう、Bissellとケルヒャーの違いを比べてみます。

Bissell
3624
カーペットクリーナー3624
ケルヒャー
Puzzi 8/1 C
ケルヒャー カーペットリンスクリーナー
(画像Amazonより)
重さ 5.99kg 9.3kg
タンク容量(洗浄/汚水) 2.84/2.84㍑ 8/7㍑
消費電力 570W 1200W
本体サイズ
(奥行き×横幅×高さ)
360×270×350mm
(※実測値)
530×330×440mm
ヘッド幅(作業幅) 70mm
145mm
110mm
電源 100V
(※変換プラグが必要)
100V
価格 2万円台 8万円台

スペックを見るだけでも、明らかに「Bissellは家庭用、ケルヒャーは業務用」という違いが出ていますね。サイズも重量も消費電力も違います。

消費電力やタンク容量がケルヒャーの違いから、性能が高いのは間違いなくケルヒャーです。吸引力もおそらく強いと思います。

でも、大きいし、重いし、値段も高い。結局ここを天秤にかけることになります。

もちろんどっちが最適かは利用環境によると思うのでご自分に合う方を選んでもらえればと思うんですが、個人的にはBissellはお買い得・コンパクトで取り回しが良いのに十分綺麗になる点がやっぱり素晴らしいかなと思います。

性能はご覧いただいた通りですが、ホースも電源コードも本体に巻き付けて収納できる構造になっているので、凄く収納性能が高いんですよね。

まとめ

ということで、Bissellのカーペットクリーナーについて書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
これまでシートに染み込んだ汚れって業者に出すしかないのかなと思っていたんですが、こんなに手軽に掃除できて正直驚いています!

日本ではまだカーペットクリーナー自体が有名では無いし、構造上シートがすぐに乾かないという欠点はありますが、実は凄く使える優秀な家電だと思います。

これまで業務用しか手に入らなかった中で、普通の人でも手の届く価格で、普通に収納できるBissellのカーペットクリーナー。もしシートの汚れや車内の臭いが気になっている場合は十分に検討する価値があると思いますよ!

僕は大満足でした!

以上、この記事が誰かの参考になれば幸いです。

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