【レトロ感】オンキヨーのトランク型レコードプレイヤー「OCP-01」購入!

音響・楽器
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ONKYOの新製品、ポータブルターンテーブル「OCP-01」が発売されました。

少し前にクラウドファンディングで紹介されているのを見て購入したので、その感想を書いてみようと思います!

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OCP-01の特徴

今回発売されたのは、Onkyo Classic Seriesの第一弾商品です。

このシリーズの特徴は、オンキヨーの昔のロゴを使用した製品群を出し、暮らしに新しい価値を出していこうというもの。その第一弾として最近人気が再燃しているレコードプレイヤーです。

クラッシクでオシャレな外観

まずこの製品の一番の特徴は、クラシカルな外観です。小型のトランクを模した外観は、どんなインテリアにも馴染むと思います。

カラー展開は4色。

OCP-01のカラーバリエーション

どれも主張の強すぎない色なので、お部屋の雰囲気に合わせて選びやすいでしょう。

蓋を閉じればトランク型になるので、使っていないときもお部屋のインテリアとしてマッチします。

いかにも音楽機器です!という製品(僕は好きですが)よりこういうインテリアに馴染む方が多くの方に受け入れられるんでしょうね。

スピーカーも内蔵するお手軽設計

「OCP-01」はとにかく手軽に扱うことができます。本体にスピーカーが内蔵されているので、電源さえ繋げば簡単にレコードを再生することができます。

もし従来の方法でレコードを聞こうと思ったら、ターンテーブル、アンプ、スピーカー、更にはそれらを繋ぐケーブル類や電源など、揃えるものが非常に沢山あって結構な金額になっちゃうので、本体のみで完結というのは非常にお手軽です。

更にBluetooth機能もついているので、スマートフォンの音楽をこのスピーカーで再生することも可能。

このように、以前のONKYOのように、一部の人に向けた高級音響機器としてではなく、手軽さや便利さを重視して作られた比較的低価格帯の商品です。

実際に使ってみる!

それではOCP-01を実際に使っているところをご紹介してみようと思います。

届いたダンボールから出した状態がこちら。水色の革っぽい素材とメッキ金具で出来ています。

OCP-01

サイズは以下の通り。

  • 蓋を閉じたとき:幅350 mm 高さ120 mm 奥行260 mm
  • 蓋を開けたとき:幅350 mm 高さ315 mm 奥行450 mm

トランクのサイズとしては、だいたいB4サイズ(257mm×364mm)をイメージしてもらうと近いかと思います。

開いてみた図がこちら。フタ部分は直立ではなく、後ろに傾くので結構奥行きが必要になります。(約45cm)

OCP-01開いたところ

フタ部分にはスエード地にブラックでクラシカルなOnkyoのロゴ。おしゃれ!

ONKYOロゴ

裏面には外部機器との接続部があります。右から、電源ケーブルのジャック、ラインアウトの赤白、AUX INの3.5mmジャックです。電源は12V/0.5AのACアダプターが必要です。

OCP-01バックパネル

レコードを再生する方法は至って簡単です。レコードを乗せ、針を置き、ボリュームノブをON。これだけでターンテーブルが回り、再生されます。

OCP-01にレコードを乗せる

ちなみに載せているのはBeatlesの「Abbey Road」です。「Come Together」が入ってるやつ。サイコーっすね。

アビーロード

音が出るのは両サイドに埋め込まれた3W+3Wのスピーカーから。音質は正直言ってチープですが、外観と相まってノスタルジックな音に感じるから不思議。例えるなら昭和のラジオのような印象です。

OCP-01スピーカー部

操作部はこんな感じ。

OCP-01操作部

下(手前)から、

  • イヤホンジャック
  • 電源兼ボリュームノブ
  • ピッチコントロールノブ(回転速度が変わる)
  • BluetoothのON/OFFスイッチ(OFFでPHONO)
  • 回転速度変更つまみ
  • オートオフのON/OFFつまみ
  • リフターレバー(アームを持ち上げる)

となっています。

この操作部の作りがプラスチッキーで安っぽいです。安っぽいのは良いんですけど、剛性がまったくないので、レコードの回転がかなり波打ってしまうのは残念。まぁこの外観とこの価格を実現するためには仕方がないんでしょうね。

モバイルバッテリーで再生できるようにする

このプレイヤー、「モバイル」を謳っているんですが、内蔵バッテリーはなくACアダプターが必須。そのため持ち運んで聞くには少し不便。

そこで自己責任作業ではありますが、モバイルバッテリーで再生できるようにしてみました。

といってもアダプターを購入するだけです。OCP-01のACアダプターは12V-0.5Aなので、USBから12Vを取れる変換アダプターを購入しました。(外径5.5mm内径2.1mmのタイプです)

あとはそのまま本体の端子に繋ぐだけ!これだけでどこでも持ち運んで気軽に再生できます。便利!

OCP-01をモバイルバッテリーで再生

因みに、電流チェッカー(写真のなかの数字が表示されているもの)で測ったところ、USBからの出力は5.18V-0.01~0.02Aでした。またモバイルバッテリーやUSB機器もまったく発熱しないので、かなり低消費電力みたいです。

これかなり便利なんでオススメ!

感想

それでは最後に使ってみての感想を書いてみます。

レコードを手軽に楽しむに最適

すごく良いのは、やはりその手軽さです。このOCP-01さえあれば、レコードを載せてスイッチノブを回すだけで音楽が再生できる状態になります。スピーカーさえいりません。

また、設置が簡単ということは片付けも簡単。蓋を閉めてそのまま部屋の一部のインテリアとして置いておけば良いので非常に楽ちんです。

レコードを楽しんでみたいけど敷居が高いな…と感じている人が、とりあえず初めてみるにはとても良いと思います!

昭和レトロを感じさせる音質が逆に良かった

OCP-01スピーカー部

音質についてですが、低音弱めで厚みのない音は、逆に昭和レトロを感じさせて、普段CDやmp3などで聞く音楽とは全く違う体験になります。小さな音で流していても邪魔になるような音質ではないので、日常に溶け込ませるにはうってつけだと思います。

自動リターン機能などはありませんが、再生が終わると回転が止まるようになっているので、寝る前に小さな音量で流しておくなんてことも可能で、使いやすいと思います。

ただし外部スピーカーに繋ぐとチープさが際立つ

OCP-01バックパネル

ただし、レコードが持つ本来の音質を楽しみたいと思った場合、完全に力不足です。

僕はRCAケーブルを繋いで同じONKYOの「GX-D90」というスピーカーに繋いで再生してみましたが、低音がとにかく弱く、高音が強いという音質でした。スピーカーの音質調整を使っても補いきれないほど。

もちろん本体のスピーカーから流すよりは遥かに良い音なのは間違いありませんが、大きめの音で流していると疲れてしまうような音質なので、少しボリュームを絞って聴いています。

そうなってくると、ついついもう少し高いターンテーブルが欲しくなるんですが、ONKYOのちゃんとしたやつは生産終了になってるのが悲しいところです。。。

ONKYOブランドを期待すると裏切られる

あと最後に書いておきたいのが、僕らが今まで知ってた憧れのONKYOブランドとは違う位置づけの製品だということです。

オンキヨーが先日上場廃止されたことをご存知の方も多いと思いますが、今はAV関連事業を売却しているので以前の「高級音響機器メーカー」ではありませんし、似たような他社製のプレイヤーがあるので、OEMの可能性も高いと思います

ですので、このOCP-01がオンキヨーの製品だからといって高級機器だったころをイメージして「いい音」を楽しもうと思ったらそれは無理です。作りもプラスチッキーで、あくまで低価格帯の製品です。どちらかというとレコード初心者向けのオシャレプレイヤーという感じです。

なんですけど、オシャレだし凄く手軽に使えるので、そのあたりのコンセプトがハマる人、あとレコードを聞いてみたいけど大げさなのは嫌だなぁという方には良いと思います。(最近はそういう人が多いですよね。)

1万円プラスアルファというお求め安い価格設定なので、興味があればぜひチェックしててくださいね!

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