ガラス越しの対話で声を聞きやすくする方法をご紹介します!

音響・楽器
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気を抜けない感染症対策生活が続いていますが、引き続き直接対面で人と会話するのが難しい状況があります。

例えば高齢者施設での入居者さんとご家族の面会や、会社従業員と不特定多数のお客さんとの商談など、様々な場面にリスクが潜んでいます。

そんな中、自分が通っている会社でも感染症の対策として「ガラス越しの対話」を開始しました。

ガラス越し特有の問題「声の聞きづらさ」の対策を、主に自分が中心になって行ったので、このブログで情報を共有したいと思います。少しでもどなたかの参考になれば幸いです!

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ガラス越し対話に必要なもの

最初に必要なものを挙げます。声を聞きやすくするため、スピーカーを使いました。

  • ポータブルスピーカー
  • タブレットかスマホかノートPC
  • 無料通話アプリ(ZOOM)

これらがガラスの内側と外側なので2つずつ必要になります。

ポータブルスピーカーが取り扱いやすい

最初にスピーカーです。予算上高いものは買えない&取り回しの良いものが必要だったので、こちらにしました。

Bluetoothスピーカー

全く同じものはありませんが、Amazonだと例えばこんなやつですね。

これの特徴は、バッテリー搭載なので、充電さえしてあれば電源レスで使える点です。コンパクトなのに音もそこそこ良くて非常にコスパ良いスピーカー!

タブレットと通話アプリ

それからタブレットやスマホなども2台必要です。

通話アプリをいくつか試してみた結果、ZOOMが一番遅延が少なかったので、ZOOMを使いました。なのでZOOMが使える機器なら何でも良いです。

Zoom - One Platform to Connect - Google Play のアプリ
チームチャット、電話、ビデオなど

あと最近のスマホにはマイク端子を挿せないものが多いですが、できれば挿せるタイプの方が良いですね。Bluetooth対応のスピーカーを購入しましたが、結果的に有線で繋いだ方が音がクリアで聞き取りやすかったです。

もし挿し込み穴がない場合はUSBとの変換ケーブルが扱いやすくて良いでしょう。

実際のセッティング

実際のセッティングはこんな感じ。

ガラス越し対話のセッティング

ここで、スピーカーは有線で繋いでいますが、音声はタブレット自体のマイクを使うので、タブレットも机上に置いておく必要があります。

このセットがガラスのこっち側と向こう側にある構成ですね。

この2台のタブレットにZOOMをインストールし、それぞれアカウントを取得。

そして「音声のみの通話」を2台間で行うだけ!操作としては音量の調整くらいしかすることはありません。

追記:内側と外側の位置関係についてご質問がありましたので、上から見た図を加えておきます。

窓越し対話の位置関係
※タブレットとスピーカー間のケーブルは省略しています。また、タブレットのマイク穴を人の方に向けて設置しています。

内側と外側のセットをなるべく離すのがポイントですね。(追記ここまで)

実際に使ってみた感想

実際に使ってみた感想として、かなり良かったです!

小さなポータブルスピーカーですが結構しっかり音が鳴るので、非常に聞き取りやすかったです。実際に高齢の人にも使ってもらいましたが、「電話で話すより聞き取りやすい!」という感想をいただきました。

どうしても音声通話アプリを使う以上音声に遅延が発生するんですが、話してて違和感を覚えるほどではないし、許容できるレベルでした。(というかマスクしてたら口の動きが分からないから余計違和感なくなる)

またZOOM自体の性能も良く、周りの騒音(車が通った音など)もカットしてくれたりします。このあたりは最新の技術の凄さに驚かされた次第。

気をつけるポイント

それでは実際にこのシステムを作った上で注意すべき点を挙げておきます。

スピーカーは有線接続の方が良い

上にも書きましたが、スピーカーは有線接続の方が良いです。Bluetoothは音がコモってしまってイマイチでした。

最初は音が悪いのはスピーカーの性能かと思ったんですが、まさかと思って線で繋いだら音が非常に良くなって驚きました。

なお、ケーブルはスピーカーに付属するので別途購入する必要はありません

ハウリングに注意

それから、もし窓ガラスの内外で音が結構聞こえる場合、ハウリングにも注意が必要です。もしハウリングするようならマイクの音量や位置を調整します。

パッと思いつくところでは、

  • スピーカーの音量を下げる(両方が難しいなら片側だけでも小さくする)
  • ガラスのあっちとこっちの音を遮断する(窓を閉められるならきっちり閉める等)
  • スピーカーとスマホの位置を調整する(内側と外側のスマホ&スピーカーの距離を離す等)

こんな感じですね。

あとは接続テストを行う際も、2台が真横にある状態だとすぐハウっちゃうので、テストも離れてやるようにしてくださいね。

両方Wi-Fiでやれば通信量はかかりません

あと基本的なことですが、2台の機器はWi-Fiに繋いでおけば料金が掛からないのでオススメです。

うちの会社では近くにWi-Fiがない場合、天井裏にLANケーブルを通し、その天井裏にWi-Fiルーターを置いて使っています。

2台は同じWi-Fiに繋いで大丈夫なので、特に細かい設定等は気にする必要はありません。

以上、ザッとした記事ですが、どなたかの参考になれば幸いです。他にも気付き等あれば追記していこうと思います。

コメント

  1. 渋谷 陽 より:

    母親との窓越し面会を施設の携帯とこちらの携帯で電話を使ってしていますが,やはり,聞きづらそうにしています。そんな中,こちらの記事を見つけました。細かなところで質問させて下さい。窓越し面会の場合,室内のセットをAとして,室外の私のセットをBとします。そうすると,室内のAセットのタブレット(またはスマホ)とスピーカーと施設にいる本人との位置関係はどうなるでしょう。スピーカーとマイク代わりのタブレットの位置が気になります。記事に書かれているようにハウリングが起きないようにしたいし,声ははっきり聞こえて欲しいし,本人の声もこちらにはっきり聞こえて欲しいしと欲張ってしまいます。コロナ禍でなければ,実際にセッティングをして調整できるのですが。お忙しい中,お手数をおかけしますが,何かヒントになるようなものがあれば,教えて下さい。

    • おもちゃブログ おもちゃブログ より:

      渋谷さん、コメントありがとうございます。

      スピーカー・タブレット・人の位置関係を図にしてみました。上から見るとこんな感じです。(※タブレットとスピーカー間のケーブルは省略しています。また、タブレットのマイク部分を人側に向けて置きます。)

      ハウリングが起きないようにするための位置関係としては、

      • お互いのスピーカーとタブレットを出来るだけ窓から離す
      • ご家族側のスピーカーの音量を下げる
      • それぞれのタブレット(のマイク部分)とスピーカーを近づけ過ぎない

      こういうところでしょうか。もちろん本文に書いてあるように、外部と内部の音がしっかり遮断されていることが前提です。

      他の方法としては、(もし渋谷さんがお一人で訪問されるなら)渋谷さんのみイヤホンを使えば細かい位置関係は関係せず、ハウリングは発生しなくなります。
      数名で訪問されるなら、やはりスピーカーの音を少し下げるのも手でしょう。

      ただ、実際にうちの会社で使っている感じとして、双方スピーカーを使い、結構大きな音で鳴らし、更にそれほど距離は取れていないのですがハウリングは発生していません。
      実際に使ってみて、それでもハウリングが発生するようなら対策を考えるというのも手かもしれません。

      他にもご質問等ございましたらお気軽にコメントくださいね!

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