あおり運転のニュースが後を絶ちません。最近では運転手さんが殴られるような事件まで発生する始末。
自分の身は自分で守らねば!ということで、今回はPAPAGOの2カメラドラレコ「GoSafe S70GS1」を購入しました!
DIYで取り付け&停車時の常時録画ON/OFFスイッチも取り付けたので、取り付け方法まで記しておきたいと思います!
PAPAGO GoSafe S70GS1
今回購入したのはフロントカメラとリアカメラがセットになったPAPAGOの「GoSafe S70GS1」です。
PAPAGOは主にドラレコ関連商品を扱う会社ですが、そこのラインナップのフラッグシップ扱いの商品です。(多分)
公式サイトはこちら。
特徴としては、
- 2カメラセット
- 前後カメラともフルHD(1080p 30fps)
- 夜間にも強い!(F1.6のレンズ)
- 128GBまでのmicroSDカードに対応
- 駐車時の常時録画も可能
- 走行時の警告機能あり
- 排熱処理がしっかりしている
こんな感じ。
一言で言うと、「機能性十分で、暗いところでもクリアに見えるよー!」というドラレコですね。
このドラレコがオススメの人
このドラレコがオススメなのは、
- 前後両方を記録したい
- 夜でも綺麗に記録したい
- 4Kは必要ない
- 簡単に取り付けしたい
- 少々高くても安心のドラレコが欲しい
という人です。
本来の目的である「安全安心を高品質で保証してくれるカメラ」と言えるでしょう。
逆に、とにかく安い方が良い人や、フロントカメラだけで十分な人には不向きです。
そういう場合はAmazonの1万円以下の商品もたくさんあるので、探してみると良いでしょう。
仕様
一応、主な仕様も書いておきます。細かくは公式サイトをご覧ください。
- 液晶:2.7インチTFT
- 記録:microSD(16GB~128GB)Class10
- 記録形式:1080p/30fps MP4
- 本体サイズ:横97mm×縦56mm×厚さ23mm
- リアカメラサイズ:横50mm×縦21mm×厚さ28mm
- フロントレンズ:F1.6 150°広角レンズ
- リアレンズ:F1.9 180°超広角レンズ
- 電源電圧:12V/24V
- 動作電圧:5V-1.5A
簡単に言えば、フルHDで録れて、フロント・リアの2カメラセットで、超広角で夜もキレイに録れますよ!という感じ。
電源はシガーソケットから取るタイプです。
外観
それでは外観を見ていきましょう!
本体
本体サイズは横97mm×縦56mm×厚さ23mmです。
思ったより、大きかったです。
ただ、邪魔になるというほどではないし、大きいということは熱的に余裕がある設計とも言えるので、許容出来る範囲内ですね。
背面。
液晶は、ハッキリ言ってショボいです。解像度も低いので、ドラレコの設定と、事故の際にその場で映像を確認する程度のものです。
まぁ普段この液晶で映像を見るようなことはほとんど無いと思うので、別に問題はないと思います。液晶にこだわって値段が上がるよりはマシですね。
操作ボタンは下に付いています。
左が緊急録画ボタン。何かあったときに手動で動画を残して上書きされなくなるやつですね。右の3つは操作ボタンです。
SDカードは右側から入れる。
32~128GB(Class10)のmicroSDに対応。
反対側は電源とリアカメラの接続。
このメッシュ?の部分が排熱場所になっているようです。排熱って大事ですよね。
電源のケーブルとリアカメラの線を繋ぐとこうなります。
結構配線が目立ちますよね。
本体もそこそこ大きいので少々存在感があると思います。
リアカメラ
続いてリアカメラ。
横50mm×縦21mm×厚さ28mmと、こっちはかなり小型です。
前後のカメラがセットになったドラレコの良いところは、リアカメラ用に新たに電源を取らなくて良いところですね。
フロントとリアを別々に購入した場合、それぞれ電源を取る作業が必要になるので億劫ですが、この「GoSafe S70GS1」ならフロントカメラとケーブル一本で繋げば、電源供給しつつ、フロントカメラ側に録画してくれるので非常に楽ちんです。
(まぁ、フロントからリアまで配線を引っ張る作業は大変ですけどね。)
ケーブルがとてつもなく目立ちますね。。。
取り付けの配線について
このカメラ、シガーソケットから電源を取れるようになっているので、普通ソケットに挿したら即使えます。
これは公式サイトの取り付け図ですが、こんな感じでシガーソケットから線を引っ張るだけなので簡単!
しかし今回は、
- 車のシガーソケットは使わず、配線をできるだけ隠す
- ACC電源(エンジンを掛けたらONになる電源)と常時電源(エンジンを切ってもONのままの電源)を切り替えて使用できるようにする
という形にしました。
2番目の切り替えの件ですが、「普段はACC電源で運転中のみ録画。車が多い駐車場に停める場合は常時電源に切り替えて駐車中でも録画」という使い方を想定しています。当て逃げ対策ですね。
配線図としてはこんな感じになります。
トグルスイッチで電源を2つ切り替えるだけですね。(画像ではロッカスイッチって書いてますが正しくはトグルスイッチです。)
この図に出てくるシガーソケットは、車のシガーソケットではなく、自分で新たに買ったやつです。
これを見えないところに隠して使えば、車のソケットは塞がらないし、配線も隠すことが出来ます。
なお、純正オプションでもこれに適したスイッチが販売されているんですが、配線が車内に出てしまうこと、スイッチ自体があまりにもダサいことを考慮し、自分で別のスイッチを用意することにしました。
その他用意したもの
カメラ以外に用意したものを挙げておきます。
トグルスイッチはACCと常時を切り替えるためのもので、ON-ONタイプです。
他にも手持ちのドライバーや内装剥がし、ギボシ端子、圧着電工ペンチ、ヒューズ、その他諸々の道具を適宜使っています。
実際の作業
それでは実際の取り付け工程を見ていきます!
事前準備
まず事前準備として
- 動作確認
- SDカードのフォーマット
をやっておきましょう!
動作角にはminiUSBか、車のシガーソケットに繋げばOKです。
SDカードのフォーマットはドラレコで動作確認ついでにやればいいですね。
電源を取る
動作確認が済んだら、ドラレコの電源の取り出しを行います。
この作業も、普通はシガーソケットに挿すだけなんですが、僕みたいにシガーソケットを使いたくないの人が必要な作業になります。
愛車(キューブ)はグローブボックス奥にヒューズ端子があるので、ACC電源も常時電源もそちらから取りました。
ご自分の車の電源の取り方はネットで検索すれば出ると思います。ヒューズボックスから電源を取るにはエーモンの取り出し用のやつを使えばOKです。
そしたらさっきの配線図の通り、繋いでいきます。
今回シガーソケットはグローブボックスの裏に隠しました。
途中、サイズ間違いでスイッチが宙ぶらりんになるトラブルなども発生しつつ、どんどん作業を進めていきますw
過去の配線を全く整理せず、どんどん増設していったらグローブボックス裏は物凄いことに!
ひゃ~!
配線を通す
シガーソケットからフロントカメラへの配線は、「Aピラーの中→天井裏」という道順で隠します。そのためにカバーやらゴムを外します。
この手のバラし方もネットで検索すると大体出てくるので便利な時代ですね。
こういう入り組んだ場所は配線ガイドがあると通しやすいです。
ガイドを通した後、このようにケーブルを固定し、
フロントガラスの上部は、天井の縁を内装剥がしで浮かせつつ押し込んでいきました。
カメラの取り付け
カメラの取り付けは、フロントガラスの真ん中上部にしました。
なお、PAPAGOのページに、夏場のサンシェードとの併用に注意事項があるので、一度目を通しておくと良いでしょう。取り付けの参考になると思います。
電源とリアカメラのケーブル両方を繋いだ状態がこちら。
ど真ん中に付けたので、運転席からは覗き込まないと見えない状態になっています。運転中に見えるのは邪魔なのでミラーで隠した状態ですね。
ケーブルはかなり目立つなぁと思っていましたが、実際にはミラーで隠れるので気になりませんでした。
リアカメラ
リアカメラの取り付けは本当に大変でした。
まず、僕の車はリアドアに取り付けないとリアカメラの構造上うまく映らないんです。
なので一番後ろまでケーブルを引っ張る必要があるんですが、このリアカメラ用のケーブルの接続部分が太いので通すのが本当に大変でした。さっきの配線ガイドを使って通していくんですが、とにかくあちこちに引っかかる。
電源と映像の両方が通っているのである程度太くなるのは仕方ないとは思うんですが、更にバック信号を拾うための配線もあるしコネクタ部分もあるので余計太くなります。
結局、このケーブルをリアの蛇腹に通すのは絶対に無理と判断したので、ギリギリまで隠しておいて、最後はケーブルをむき出しの状態でお茶を濁しました。
リアカメラを設置した状態。
本当はドアの上部に取り付けたかったんですが、リアカメラも固定具の形状が合わず不可能でした。
このリアカメラの固定具は本当にイマイチです。
結局仕方なく窓ガラスの下側に付けたんですが、それはそれでまた角度が合わず、結局無理やり留めました。高さも足りずワイパーの範囲外での撮影になっています。ちょっとこの辺の作り込みは甘いと感じましたね。
このネジ止めしてある台座のサイズ・形状違いをもう一つ同梱するだけで色んな問題が解決すると思うんですけどね…。
具体的にいうと、
- 説明書20ページの通り固定具を逆付けした場合、両面テープがある面よりカメラの先端部分が前に出てしまうため、リアガラスが垂直な場合はレンズ先端がガラスに当たってしまって貼れない
- 上下反転で設置する場合、上向きには首を振れるが、下向きには振れない
の2点です。
リアカメラそのものの性能には何の不満もないので、ここだけがちょっと残念。今度ステーを自作してもうちょっといい具合に取り付け直そうと思います。
映像
撮った映像は、本体で再生することも出来ますが、PCで再生する方が綺麗です。
このドラレコにはmicroSDと、カードアダプター(microSDを普通のSDサイズに変換するもの)が付属しているので、通常サイズのSDカードスロットがあれば読み込むことが出来ます。
ない場合は別途用意するか、miniUSBで本体とPCを接続することでPCで開けるようになります。
取り出した映像ファイルはMP4という汎用性の高いファイルになっているので、恐らくほとんどのPCで再生できると思います。
それでは撮った映像をYouTubeに載せてみたのでご覧ください!
(なお音声は、著作権的にNGの音楽が入っていたのでカットしました。)
昼間の走行、トンネルに入った瞬間、トンネルの中、出た瞬間のフロント・リアです。大体のシーンでの画質がこれで分かると思います。
こちらが後でソフトで切り出したjpeg。
ちょっと離れるとナンバーの解読は難しいですが、接触する、もしくは接触しそうになるような距離であれば十分クリアに読めます。
またトンネルの入り口・出口、また暗い場所でも十分クリアに写っていると思います。
感想~良い点~
それでは長くなりましたが感想です!まず良いと感じたポイント。
画質が綺麗
ご覧いただいた通り、画質は十分に綺麗だと思います。
トンネルの出口なんかでも見やすいです。
暗所にも強く、更にフロントだけではなくリアも綺麗なのはこのドラレコの最大の魅力でしょう。
最近は4Kのドラレコもありますが、解像度が増えるとそれだけ暗所に弱くなりますし、そもそも4Kにしてもレンズ性能が悪いと結局ボヤケちゃってよく見えません。
その点このS70Gは、1080のままレンズを明るいF1.6にしてるのが堅実で良いと思うんです。(F値は数値が小さくなるほど暗所に強いレンズになります。)
発信遅れの警告が良い
続いてこのドラレコの機能面。
機能の1つに「信号が青になって前の車より遅れたときに警告してくれる」ってのがあります。これが思ってた以上に良かった!
例えばスマホの画面を見てて前の車が発信したような場合、早めにお知らせしてくれるので他の人に迷惑を掛けるようなことがなくなります。僕、これをちょいちょいやるのでかなり助かる。
ただ案内のタイミングが早すぎるので、ここは自分で調整できると良かったかなと思います。
GPS対応
GPS対応なのも良いです。しかもGPSのアンテナをわざわざ外付けする必要もなく、本体が受信してくれます。
現在走っている場所の記録はもちろん、時速や時刻なども正確に記録してくれるので良いですね。
再生ソフトが良い
再生ソフトも良いです!
こちらWindows版の再生画面ですが、地図、2画面映像、時速、3軸Gが表示されます。動作も安定してるし、凄く完成されたソフトだと思います。使いやすいですね。
強いて言うなら、音量調整バーがあれば良いなと思いました。
128GBまでのSDカードに対応している
SDカードも大容量対応で非常に良いです!ドラレコによっては32GBまでしか入らないものも結構あるんですよね。
録画可能時間は、リア・フロントともに1080pの30fpsで録画した場合、
- 32GB…約3時間20分
- 64GB…約6時間50分
- 128GB…約13時間30分
となります。
僕は一旦手持ち(以前別のドラレコ用に64GBを購入したら32GBまでしか対応していなかったw)の64GBのSDを入れていますが、いずれ128GBに入れ替えても良いなぁと思っています。
ちょっとした旅行の道中記録も出来ますしね!道中の映像を早回しに編集したりしても面白そうです。
感想~気になる点~
一方で気にある点もあります。ちょっとしっかり目に書いておこうと思います。
リアのケーブルが太い
まず、取り付けのときに困ったのがリアカメラ用のケーブルの太さ、そして端子部分の大きさ。取り付けのところで書いたとおりですが、これのせいで配線を引っ張るのが本当に大変でした。
これの右のケーブルの束ですね。先端が太くなっているのが分かると思います。
リアカメラの取り付けに難あり
そしてリアカメラの取り付け。上でも書きましたが凄くやりづらかったです。
多分、セダンやリアゲートが斜めになっている車種だと難なく取り付けられると思うんですが、ワンボックスやハッチバックタイプの車だと車種によってはかなり困ると思います。
最初に想定した取り付けが出来ないこともありそう。
ここは作る側の工夫次第で解決できる問題だと思うので、ぜひ改善してもらいたい部分です。(例えば、両面テープが付いている金具の縦に伸びている2本の部分、これの長さをもう少し長くするだけでも随分違うと思います。)
駐車モードは手動で切り替える必要がある→改善されました!!
駐車モードが2つ用意されています。
1つはタイムラプスモード。普通の動画の30倍の速さで録画されます。
もう1つは動体感知モード。カメラの前を何かが横切ったら録画されます。
どちらも通常録画より遥かに省電力です。人の往来が激しい場所ではタイムラプス、無人の駐車場では動体感知モードといったふうに使い分けると良いでしょう。
が、問題は、駐車時でも自動でモードが切り替わらないことなんです。
本体の設定ボタンをイジってこのどちらかのモードに切り替えないといけないし、次回普通に走るときも手動で戻さないといけません。
これってどっちも忘れると問題なので、せめて一定時間GPSで位置変動がなければどちらか設定したモードに切り替わるとか、そういうことが出来たらなぁと思いました。
固定具が少し弱くて、ちょっとイジると微妙に本体が動くんで、できるだけ触りたくないってのもあります。
リアカメラを繋いでいると制限される項目がある
フロントカメラだけで使うと1080pの60fpsが録れるんですが、リアカメラを使うと30fpsになります。
まぁこれはSDカードの書き込み速度の問題などもあるでしょうからしかたないとは思うんですが、それ以上に問題なのが、「車線逸脱警告」と「前方衝突警告」はリアカメラを接続していると使えないことです。
この2つの機能って僕的には「あんしん機能」としてかなり効果的だと思うし、これがリアカメラを使うだけで使えなくなるってのは非常にもったいないなぁと思うんです。
確かにこの「あんしん機能」はHPや製品説明でも積極的に謳っているわけではないし、その機能を目的に購入する人も少ないかもしれません。
しかし現状では「あんしん機能とリアカメラのどちらを取りますか?どちらを棄てますか?」っていう取捨選択になっているので、やっぱりお金を出して買った人間からするとやはり不満が残るんですよね。
まぁ本体の性能的にいっぱいいっぱいなのも分かるんですけどね…。
まとめ
ということで、以上PAPAGOのドラレコ「GoSafe S70GS1」についてのレビューでした!
このドラレコは画質も良いし警告も凄く役立って凄く使いやすいんですが、なぜかリアカメラを繋いだときだけ気になる部分が出てくるんで、そのあたりについてはかなりしっかりと書かせてもらいました。
ですが、本当にフロントカメラと本体の作りは良くて、夏の暑い日に運転してても録画停止しないし、録画ミスが起きるようなこともない。またPC用のソフトの完成度も高いのでフロントだけで使うんならサイコーだと思うんですよね。
僕の気持ちとしては、今後更なるファームアップや取り付け具の改良(オプションでも追加販売してほしいくらい)で、もう少しリアカメラ関連が良くなってくれたら劇的に素晴らしいドラレコに変わるのになぁという願いも込めつつ、今回のブログを締めたいと思います!
非常に長くなってしまいましたが。このブログが誰かの参考になれば幸いです!
補足情報
なお、リアカメラを室内カメラとして使う短めのオプションケーブルもPAPAGOから販売されています。
室内の様子と、後方の映像も一緒に撮れるようなので、リアまで配線を引っ張るのが面倒なら、思い切って車内兼後方カメラとして使用するのもありかもしれませんね!
コメント