先日、自宅でも写真を綺麗に展示したい!ということで、ニトリの「LEDシーリングスポットライト」を購入しました。
先に結論を書くと、ライトとしては物凄く完成度が高いのに、操作性がクソな製品です。
シーリングスポットライトの特徴

スポットライトってとてもおしゃれです。しかし、普通スポットライトを使おうと思うと「ダクトレール」などが必要になりますが、一般家庭ではなかなかありません。
そこで、ニトリから1つのシーリングライトにスポットライトも組み合わせちゃおう!という画期的な商品が発売されました。それが「LEDシーリングスポットライト」です。

僕のように部屋に写真を飾ったりしたい、でも賃貸だからダクトレールなんて無い、という人にうってつけの商品です。
スペック

最初に簡単にスペック(仕様)を書いておきます。
- サイズ:幅80×奥行37×高さ29cm
- 質量:2.3kg
- 消費電力:50W
- 光束:シーリングライト部4100lm、スポットライト(15°)400lm、スポットライト(35°)650lm
- 光源色:シーリングライト部:電球色~昼光色で調色、スポットライト部:電球色
部屋全体を照らすライト(4灯部分)の光束は4100lmで、畳数的には8畳用のライトくらいです。ただ、スポットライトも合わせて点灯すると実際(合計の約5000lm)よりかなり明るく感じます。
スポットライトは2つ、広角と狭角があります。広角(35°)はテーブルなど広い範囲を、狭角(15°)は写真などを照らすイメージ。4灯部分は調光・調色できるのに対し、このスポットライト2つは調光は出来ても調色は出来ません。つまり電球色以外には変更出来ないので、そこは残念なポイントです。
あと、トータルの消費電力は50Wなんで、普通のシーリングライトよりは若干電力を食うようです。
詳しく見てみよう
それではライトを実際に見てみましょう。
まずはいきなり点灯時の写真なんですが、いわゆる全体を照らすシーリングライトが4灯縦に並んでいて、加えて2灯のスポットライトがある構造です。

それぞれ本体アームにメッキの支柱(?)で取り付けられており、角度調整ができるようになっています。4灯それぞれ独立して角度調整出来るのは良いですね。

スポットライトのうち、1つは35°、1つは15°と用途が分けられています。


こちらのスポットライトも個別に角度を調整することが出来ます。
常夜灯はクロスしたアームの下に隠れています。どうやらもともと4灯のシーリングライトの設計そのままに、後からスポットライト用のアームを取り付けた構造のようです。

取り付けは簡単
取り付けは至って簡単。

アタッチメントを天井のコネクターに取り付け、本体を取り付けるだけ。作業時間は5分とかかりません。本当に簡単で良い!
取り付ける向きは360°どの方向でも可能です。また、取り付けた後でも、本体が長孔になっているので簡単に調整可能です。グワンと60°くらい回転させることが出来ます。

実際に光らせてみる
そんなこんなで、実際に光らせてみるとこんな感じです!

スポットライトのみ点灯させるとこんな感じ。

結構明るいです。
35°のスポットライトでテーブルを照らすとこうなります。通常のライトを消しているのでちょっと極端ですが、非常に雰囲気があって良い!普段の食卓にキラキラ感がプラスされます。

15°のスポットライトで壁掛けの写真を照らすとこんな感じ。これも通常のライトを消しているので極端ですが、1番やりたかったのはこれなので非常に満足度が高いです。とても良い雰囲気!

ただし操作性がクソ
以上のように商品自体は非常に良いのですが、主にスポットライト部の操作性がクソです。理由を書きます。
①リモコンでのスポットライトの操作性がクソ
この商品、どうやら既製品の「4灯シーリングライト」にスポットライトを後付けしたような、チグハグさを感じるんです。特にリモコンで操作をしたときにそのチグハグさが顕著です。
例えば、全部が点灯したこの状態↓。

このときに、リモコンの電源ボタンを押したらどうなると思います?普通全部消えると思いますよね?

ところが、

4灯部分は消えるけど、スポットライトだけは消えずに残るんです!!!
じゃスポットライトを消すにはどうやればいいの?というと、「15°のボタンを消えるまで長押しし、次に35°のボタンを消えるまで長押しする」という考えられないくらい面倒くさいことをしなければなりません。
普通電源ボタンを押したら全部が消えると思うじゃないですか。まさかこんな面倒くさい手順が必要だとは思ってもいませんでした。
その他にもスポットライト関係の操作性が終わっていて、リモコンから設定するタイマー機能やメモリー機能もスポットライトには作用しません。
あらゆる機能が4灯ライトにのみに効き、スポットライトは全く別系統みたいな振る舞いをするんです。たぶん基本的な設計はライトが1系統のみの製品を流用していて、そこにスポットライトを付け足した際に内部構造をほとんど作り直していないんでしょうね。
②壁面スイッチでの操作時もスポットライトだけクソ
次もスポットライトの挙動がクソな点です。
上の「リモコンでスポットライトが消せない問題」は、壁面スイッチからOFFにすることで一応は解決できます。当然ですが、壁面からOFFにすれば、すべてが消えます。

ところが、この壁面操作には別の問題があります。
普通のシーリングライトって、壁面スイッチでOFFしたあとにONした場合、OFFにする前の設定(調光・調色など)がメモリーされているじゃないですか。このシーリングライトも4灯部分にはそういう機能があって、前の状態に戻るんです。
ところが、スポットライト部分にはこのメモリー機能が無いので、OFFする前の状態など一切関係なく、壁面スイッチでライトを付けると両方のスポットライトがフルパワーで点灯します!
スポットライトって四六時中使いたいわけじゃないので、結構OFFにすることが多いと思うんです(ただし、毎回リモコンのボタン2つを長押しする必要がある)。しかし一度壁面スイッチからライトをOFFにしたら最後、次にONにしたときはまたスポットライトがフルパワーで点灯するんですね。
上に書いたように、スポットライトの操作性が悪いんで、ほな常時OFFにして使おうかと思う人もいると思うんですが、この製品はそんなことは許してくれません。常にフルパワーでおみまいです。
③説明書の表記もクソ
以上のようにクソな挙動がいくつかあるんですが、それに加えて説明書の壁スイッチのところには「消灯前の点灯状態を記憶して消灯します。」って書いてあるのも腹が立つんです。

あと電源ボタンの説明も嘘です。「押すたびにLEDライトがゆっくり点灯/消灯します。」じゃなくて、「スポットライトは操作できません」って大きく書いておかないと!

本当にそれで良いんですか?と問いただしたくなります。
スポットライトの設計の悪さがすべてを台無しにする製品
4灯部分のクオリティは非常に良いんです。だから、たぶん4灯ライトのみの製品、あるいはスポットライトのみの製品の操作性は良いんだろうと予想できます。
ただ、先ほど書いたように、付け加えられた2系統目の設計が完全に後付け手抜きになっていて、そのせいでこの製品の評価が落ちまくっていると思います。
リモコンの電源ボタンを押してもすべてがOFFにならないなんて、もはや未完成なんじゃないかと疑ってしまうほど。
たぶん、この製品を設計した人たちは、この仕様で出したら使いにくいことは分かっていたはずです。たぶん自分で使ってみたら3日でキレそうになることも分かるはず。あとからファームアップで製品改良できるような商品ではないので、僕はこの先ずっとキレ続けていかなければなりません。
製品としては本当に良いアイディアで、光り方も凄くキレイなんです。だからこそこの操作性の部分が商品自体の評価を大きく下げてしまっているのは非常に残念でなりません。
ぜひ改良したものを出してほしいなぁと願うばかりです。(もう買わんけど)
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