コーヒーの豆を挽くための道具、「ミル」。電動ミルや手動のミルなど色んな種類がありますが、今日は手動ミルのなかでも最高峰と言われる「コマンダンテ」を購入したのでレビューします!
COMANDANTE C40 Mk4
C40 Mk4の特徴
今回購入したのはドイツのコマンダンテ社のグラインダー「C40 Mk4」です。
その性能は非常に高く評価されており、バリスタの世界大会でも使用されるグラインダーとしても有名です。
その最大の特徴は切れ味の良さです。豆をすり潰してしまうセラミック刃とは違い、鋭利な金属刃で豆を切っていくため、均一なサイズの粉になり、また微粉の発生も少なくなります。
刃に使われている材質は「高窒素マルテンサイト鋼」。一般的な焼入れのみを行った鋼に比べて強度や耐摩耗性が高いため、長期間に渡って刃の切れ味が落ちにくいという利点があります。低価格帯のミルでは通常のステンレス刃が使用されていることが多く、このあたりがコマンダンテの価値といえるでしょう。
ちなみにお値段は正規販売の定価で4万円前後です。ただし、昨今のステイホームブームのために国内では入手困難な状況が続いており、価格高騰で4万5千~5万円程度(令和4年4月現在)になってしまっています。
C40 Mk4の外観
それでは具体的に写真を交えてご紹介します。
まず外箱はこんな感じで、結構大きめです。
本体、そして各種付属品が入っています。
- ボディ
- 上蓋兼ハンドル
- 下のビン(ガラスとプラ)
- その他フェルトや取説、滑り止めのラバーバンド、ステッカー等
それでは、一つずつ具体的に見ていきます。
まずボディ。丁寧に紙で包まれています。
金属製でずっしりとした本体が入っています。削り加工っぽいロゴ入り。
上から覗くと刃部分が見えます。
粉の挽き具合は裏面のダイヤルを調整して行います。一旦全閉にして、そこから何ノッチ戻すかで調整する方式です。僕はペーパードリップが主なので、中挽きの20ノッチくらいで使っています。
下部の粉を受ける入れ物は、ガラス製とプラ製の2種類が付属。茶色い方がガラスで、透明な方がプラです。2つあると結構便利で、僕は透明な方を豆の軽量に使っています。
上蓋は木材削り出しのノブです。回転方向は時計回り。ベアリングのおかげで非常にスムースに回ります。
上蓋とガラスを装着するとこんな感じになります。カッコいい…。
非常に高級感のある佇まいです。(というか実際に高い。)
コマンダンテで実際に挽いてみる!
それでは実際に豆を挽いてみます!
まず、豆を上部から入れます。
そしたら蓋をセットし、あとは回すだけです。
ブレードの切れ味が非常に良いこと、また軸のベアリングが高性能なこともあって、非常に軽い力で挽くことができます!
粉の断面は非常に綺麗で、大きさも均一です。味に悪影響を与えやすい微粉(びふん)がとにかく少ないのが良いですね。
あとはお好みの淹れ方でコーヒーを入れればOK。ぜひ至福の一杯をご堪能ください!
静電気の発生について
どのコーヒーミルでも問題になる静電気ですが、コマンダンテでも発生します。これは受けの入れ物がガラスでもプラでも関係ありません。
特に何の対策もせずそのまま挽くと、ペーパーに粉を入れるときも、注水のときも周りに粉が飛び散ってしまうほど。なので、結構な静電気です。
なお、この静電気の解決方法については色々試行錯誤を行っているので、また後日別記事にしようと思います。
購入方法はBUYMA
最初に書いた通り、現在コーヒー需要が高まっていることもあって、コマンダンテがなかなか手に入りません。
今回、Amazon等日本国内のECサイトを探しましたが、あっても1世代前のMk3だったり、かなり高い金額になっていました。
なので僕は「BUYMA(バイマ)」というサービスを使ってドイツから購入しました。
(↓このリンクから登録すれば、あなたも私も1000円OFFクーポンが手に入るらしいです。)
僕、BUYMAって初めて利用したんですが、使う際に気をつけたいことが2点ありました。
まず、購入に係る手数料等は購入者負担になること。普通メルカリ等では出品者が販売手数料を負担しますが、それとは逆になります。
具体的に、僕は送料込み41,500円のグラインダーを購入したんですが、そこから5.5%相当の手数料2,283円、そして保証料610円がついて、合計44,393円となりました。
次に、到着までに時間がかかる点も注意が必要です。ドイツからの発送だと約2~3週間ほどかかるようです。急いで手に入れたい場合はもう少し高くても国内発送の商品を購入した方が良いですね。
まとめ
ということで、コマンダンテの購入レビューでした。
金額が高いので当然質感は非常に良いのですが、質感が直接コーヒーの味に関わるわけではありません。
正直味覚は人それぞれなのでそういう部分ってブログではお伝えするのが難しいんですが、はっきりと分かるのは、
- 高窒素マルテンサイト鋼製の刃で切れ味が長持ち
- 高い切れ味により微粉が少ない
ことです。
特に削った際に発生する微粉は明確に味に悪影響を与えるので、そういう明らかな優位性が高くても世界的に愛されている理由なんだと思います。
おいそれと気軽に購入できる品ではありませんが、ご自分で淹れるコーヒーに妥協したくない方には本当にオススメのグラインダーだと思います。
以上、このブログがどなたかの参考になれば幸いです。
追記
簡単に自家焙煎が出来る「煎り上手」の記事を書きました。よろしければこちらも一緒にどうぞ。
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