自家焙煎の入門機「煎り上手」で新鮮美味なコーヒーを楽しもう!

コーヒー関連
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コーヒー好きが高じてくると興味が出てくる自家焙煎。自分で好みの深さに炒ったコーヒーを自分で淹れて飲む瞬間って、市販の豆を買うのとはまた違った魅力があります。

そこで気になるのが「自家焙煎は難しいのか?」ということですが、実はこれが意外と簡単で、とても敷居は低いんです。

ということで、今日は誰でもできる自家焙煎の方法をご紹介しようと思います!

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煎り上手の特徴

煎り上手

僕が自家焙煎で使っているのは「煎り上手」という焙煎器です。

「発明工房」という、いかにもアイディア商品出してますよ!みたいな名前の会社ですが、結構大きな会社のようです。

それでは具体的に煎り上手の特徴を見ていきます。

煎り上手の特徴
  • カセットコンロさえあれば焙煎できる手軽さ
  • 一度に5~6杯分の焙煎
  • コーヒー焙煎に最適化された形状
  • 内部まで洗浄できる構造

とにかく手軽に焙煎できる

煎り上手で焙煎

まず最大の特徴は、その手軽さだと思います。極端に言ってしまえば、豆を入れて火にかけるだけ。たったこれだけのことで焙煎できるので、非常に敷居が低いです。

加えて極端に失敗することがまずありえない構造なので、初心者の方でも安心して使えるのも嬉しいポイント。「焙煎って難しそう!」というイメージを簡単に覆してくれる製品です。

一度に70gの焙煎ができる

一度に焙煎できる量が、家庭用にしては十分なのも嬉しいポイントです。

毎日毎日焙煎するわけにはなかなか億劫ですが、この「煎り上手」なら5~6杯分(※焙煎すると豆が軽くなる)の豆を焙煎できるので、焙煎する回数が少なくて済みます。

数日分まとめて焙煎しておける点は、コーヒー好きには非常にありがたいポイントです。

特殊な形状で焙煎に最適化

お手軽に始められるこの「煎り上手」ですが、さすが発明工房という名前の会社から販売されているだけあって、非常によく考えられた形状をしています。

断面が∞マークのように凹んだ形をしているため、本体を横に振るだけで自然と豆が回転するように出来ています。特に浅煎りの場合、豆の焙煎ムラが課題になってしまうのですが、それを極力減らす構造になっています。

ネットなどではフライパンや鍋で焙煎する方法も紹介されていますが、初心者の方や、浅めの焙煎が好きな方には、「煎り上手」の方が失敗が少なくて良いでしょう。

内部まで洗浄できて綺麗!

煎り上手の構造

そして、一部取り外しが出来るので、内部まで洗浄できるのも非常に良いポイントです。というのも焙煎の過程でチャフと呼ばれるコーヒーの薄皮が焼けたものが発生するんですが、これが結構内部に残って張り付いてしまいます。

それらをスポンジを入れて洗えるというのは良かったですね。

ただ1点、開けた部分は思ったよりも鋭利で、手を入れてガシガシ洗っていると怪我する可能性があるので、そこだけ注意が必要です。

実際に焙煎してみる!

それでは、煎り上手を使っての実際の焙煎過程をご紹介します。

用意するもの

生豆

最初に用意するものですが、

  • 煎り上手本体
  • 生豆(きまめ)
  • カセットコンロ
  • ザル
  • うちわ
  • 焙煎済みのコーヒー豆(焙煎の進み具合の見本用)

これが必要です。家庭用の据え置きガスコンロでも出来そうなんですが、センサーが付いているため途中で火が止まってしまいます。カセットコンロの方が良いでしょう。匂いが充満するので、僕は換気扇の真下に置いて使っています。

焙煎済みのコーヒー豆は、焙煎の仕上がりを確認するために使います。ご自分がお好みの焙煎具合の豆を用意しておき、それと同じ色になるように焙煎すれば大きく間違えることがなくなります。
結構人間の色の感覚って曖昧で、いざ焙煎が終わってみると思った仕上がりと違った!ってなりがちなので、はじめのうちはこれがあると安心。

因みに、焙煎済みのコーヒー豆は保存期間が短いですが、生豆であれば、冷蔵庫の野菜室にでも入れておけば1~2年は簡単に保存できます。

ハンドピッキングで不良豆を取り除く

生豆をハンドピッキングして不良豆を取り除く

まずは、せっかく自家焙煎するので、不良な豆を取り除く「ハンドピッキング」を行います。変色していたり虫食いがあるような豆は予め除去しておくと、ムラのない焙煎ができます。

ハンドピッキングできたら、生豆を煎り上手に入れましょう。一度に60g程度入るので、付属のスプーン6杯分です。

カセットコンロを点け、焙煎開始!

煎り上手に生豆を投入

カセットコンロを点火したら、煎り上手をかけます。火力は中火くらいあった方が良いでしょう。

煎り上手の振り方は、とにかく横方向です。そうすることで豆がキレイに撹拌され、ムラの少ない仕上がりになります。

まずは1ハゼを確認(浅煎りのタイミング)

煎り上手で焙煎

コーヒーの焙煎具合(浅煎りや中煎り、深煎りなど)は時間ではなく、ハゼ(爆ぜ)と呼ばれる現象で確認するようになります。

火にかけてしばらく振っていると、ポコッポコッと豆がポップコーンのように爆ぜる音が聞こえ始めます。この状態を「1ハゼ(いちはぜ)」と呼びます。

浅煎りが好みの場合は、この1ハゼがタイミング!
1ハゼで火を止め、予熱で少し焙煎を続けたくらいでちょうど浅煎りになります。

酸味があって爽やかなコーヒーが好きな方におすすめ。

続いて2ハゼを確認(中煎りのタイミング)

焙煎による豆の色の違い

しばらく1ハゼが続いた後も焙煎を続けていると、一度静かになるのですが、その後パチパチと弾ける音が連続的に聞こえてきます。この状態が「2ハゼ(にはぜ)」です。

中煎りのタイミングがこの2ハゼ。2ハゼが始まったら火を止め、予熱で焙煎具合を調整するとちょうど良いでしょう。

このくらいが好きな方が多いと思います。

深煎りの場合はもう少し加熱を続ける

深煎りがお好みの場合は更に加熱を続けましょう。2ハゼが始まってからもう少し焙煎を続けます。

といっても、この中煎り→深煎りはあっという間に進んでしまうので、火を弱めるか、火から少し遠ざけて焙煎すると良いでしょう。

焙煎度が少し違うだけでかなり味に違いが出ます。

最初に用意したサンプルのコーヒー豆と、色を合わせてみると焙煎具合が分かりやすいです。
「煎り上手」から豆を取り出して、比べてみてください。

焙煎が終わったらザルに出して扇いで冷ます!

豆をザルに出す

自分のお好みの色加減になったら、ザルに出します。

この状態からでも予熱で焙煎が進むので、どんどんうちわで扇ぎましょう。

このときザルで軽く振るうとチャフ(焙煎カスのようなもの)を落とすことができます。しっかり落としておきましょう。

ジップロックに入れて完成!

しっかり冷えたら、ジップロックに入れて完成です!

焙煎度の違い

この写真は同じ豆の焙煎度を変えたものですが、1分違うとかなり違った見た目、味になります。

一般的には、焙煎が浅いほど酸味が強く爽やかな味、焙煎が深いほど苦味が強くこってりとした味になる傾向にあります。

焙煎の違う豆を混ぜて淹れるのもまた面白いですよ。

ちなみに、焙煎後5日前後が一番味が美味しいと言われています。すぐに飲むのももちろん美味しいですが、時間の変化を楽しむのもオススメ!

チャフの掃除

最後に、生豆の種類によってはかなりチャフが出ます。

焙煎時に発生するチャフ

これをちゃんと掃除しておかないと、後で家族とモメる原因となります!

対応策としては、

  • ベランダで作業する
  • 煎り上手の口の部分にアルミホイルで蓋をしておく

という方法がありますが、僕は基本的には後から掃除しています。固まったりはしないので、割りと掃除は簡単なんです。

あとはコーヒーを淹れて楽しむだけ!

caffee

あとはお気に入りの器具を使ってコーヒーを淹れて飲んでみましょう。

最初のうちは自分の一番好きな焙煎具合がなかなか分からないかもしれませんが、何度か試すうちに徐々に好みの焙煎具合、淹れ方が分かってくると思います。

そうなるともうコーヒー好きが止まらなくなりますよ!

僕自身は、「深めの焙煎」+「低めの温度でペーパードリップ」が好きです。
深い焙煎でコクを出し、温度低め(約80℃)で苦味の少ない抽出を狙っています。

まとめ

ということで、今回は「煎り上手」を使った焙煎についてご紹介しました。

鮮度の高い豆はやはり美味しい。

とにかく手軽に焙煎できるのが「煎り上手」の特徴で、僕は1週間分くらいをまとめて焙煎して週末ごとに焙煎しています。

以前は市販の豆を300gずつ購入していましたが、そうすると1ヶ月近くかけて消費することになって最後の方は徐々に泡の発生が悪くなるなど、「鮮度の落ち」を感じるようになります。

その点「煎り上手」を使えば必要な分量だけ焙煎することが出来るので、常に新鮮な状態で淹れることが出来ます。鮮度は明確に味に表れるので、自家焙煎の最大のメリットは味だと思います。

ということで、簡単手軽に焙煎できる「煎り上手」、非常にオススメです。興味のある方はぜひ一緒に自家焙煎を楽しみましょう!

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